母親が生ふみきゅんを見て昇天した
今回はこの母親をライブに連れて行った話です。
(母親について、詳しくはこの記事を参照ください)
私と私の母親は約2年前からジャニーズのアイドルグループA.B.C-Zのファンになっていた。
「母親の分まで」と思いFCに入ったのは去年2018年の2月。その後も「母親も現場に連れて行きたい!河合郁人(母親は"ふみきゅん"と呼んでいるので以下"ふみきゅん"と表記する)のかっこいい姿見たいでしょ!」と無理くり母親を連れて行った。
しかし、母親はコンサートにはそこまで興味がなかった。
理由は二つあって、
一つは「遠出になるし、コンサート中はスタンド?流石にキツイ…」という体力面のものだった。母親もやっぱり若くないし(失礼)、どこの会場になっても長時間の移動が発生する。さすがに長時間拘束されるからキツイよなぁ…と娘ながら思ってしまった。
そしてもう一つ。
母親は「テレビの前に座って、歌ったり踊ったり喋ってる姿を見るだけでもう充分」といつも言っていた。
いわゆる『茶の間』で楽しめてるから遠征しなくても現時点で満足してるということだ。
確かにA.B.C-Zはほぼ毎週『ザ少年倶楽部』に出てるし、特にふみきゅんはバラエティ番組にもちょいちょい出演するため、『茶の間』でも彼の活躍をしっかり追える。
実際母親は彼が出演する番組を私が情報を流した瞬間に録画を完了し、面白いと思ったやつは何度でも暇な時間に見返している。それで「このふみきゅんめっちゃ好きで〜」とかニコニコしてるから、すっごい楽しそうである。
だけど…
だけどやっぱり生身のふみきゅん見せたいじゃん!?!?!?見たいでしょ!?!?!
という、娘としてオタクとしてのエゴが出てしまって、半ば無理やり休みを取ってもらった。
そしてうちわもかなり無理やり作らせた。
母親は手先が器用で、切り紙などの飾りも作るのが得意である。だから個人的に湧いた「母親が作るうちわってどうなるんだろう」という興味で忙しい中作ってもらった。
余談だが私のうちわ(左側)の裏側も、私のワガママ(「筆記体風のフォントにしたい」)を聞いてもらった。ほぼ母親の作品。
そしてライブ当日(神戸1日目)。
ライブの神様の気まぐれか、いい席で見て欲しいという気遣いか、たまたま1階席の通路側を当ててしまった。
「横通るかもね〜いやまさか〜アハハ」と2人で開演前に言っていたが、そのまさかだった。
中盤の方にメンバーが客席に降りてくる場面があった。めちゃくちゃファンサしてくれて幸せな気分になったのも束の間。
母の横を河合郁人が通る
母、ペンライトとうちわを振りながら「え!?え!?」と挙動不審になる。
ばーッとすごい勢いで客席をハイタッチしながら走っていくふみきゅんの肩に、母の手が軽く触れた。
しばらく呆然とする母。
かろうじて出た言葉が「鼻筋高くて…まっすぐだった…」だった。
ふみきゅんが近くまで来るまでのソワソワしてる感じとか、キャーキャー言ってる感じの母親の顔がすごく楽しそうだったのが印象深い。
その後もライブ中はスタンドで周りのファンの方と同じように歓声を上げていた。ペンライトも使いこなしていた。
すごく良かったのか公演後も余韻に浸っていて、実家に帰宅後もペンライトをたまに振り出すようになっていた。
神戸1日目のMCのときにふみきゅんが「何きっかけで僕らの事好きになったの?」と言っていた。その時は客席から「少クラ!」「Mステ!」という声が飛び出していて、結局「色んなきっかけから好きになって、来ていただけて本当に嬉しいですね〜」という感じで話は終わった。
うちの母親はまず『Take a "5" Train』のMステでA.B.C-Zに興味を持ち始め、名古屋ローカルの『本能Z』という番組の遅れネットで流れていたのをたまたま夜中に見て、"河合郁人"という個人で認識できた。それからの『CANDY』事変である。
本当に些細なきっかけから好きになった人が、こうやって初めてA.B.C-Zのコンサートに足を運ぶことになった。
しかも公演中も公演後もすっごいニコニコしてる母の顔を見て、「一緒に参戦できてよかった」と心から思えた。
だからこれからも、A.B.C-Zはこういう興味を持ってもらえるようなきっかけを作り続けてほしいし、そういう人たちをさらに大事にし続けてほしいと感じた。
こんな母の楽しそうな笑顔を見せてくれた
A.B.C-Z ありがとう
河合郁人さん ありがとう